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中国における二つの靖国報道 [日中関係]

新藤総務相が12日午前に靖国神社を参拝したというニュースは、直ちに中国でも報じられています。新藤氏の靖国参拝について中国中央テレビの夜のニュースは、靖国の春季例大祭がオバマ大統領来日と重なり、日米首脳会談への影響を避けるために前もって参拝したという論評を伝えるのとともに、新藤氏自身がこうした見方を否定したこと、春季例大祭中に再び参拝する可能性があることをも指摘しています。そして、今回の参拝は安倍内閣の歴史問題に対する誤った態度を示し、日本政府に対して厳重な抗議を行ったという中国外交部のスポークスマンの発言を紹介しました。
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さらに注目したいのは、同じ番組の中で、日本市民540人が、昨年末の安倍首相の靖国参拝について、憲法の保障する平和的生存権を侵害したとして、一人当たり一万円(約600人民元)の賠償と、首相の靖国参拝停止を求めて大阪地裁に提訴したというニュースが報道されていることです。訴状の内容として、安倍首相の靖国参拝が東アジアの外交的緊張を高め、人びとの生命や自由を危険にさらしているという日本の民衆の主張を取り上げ、さらに東京でも提訴が予定されていることも伝えています。
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安倍政権の一つ一つの危うい動きが、ただちに中国のメディアで報道されるのと同時に、安倍政権に対抗して平和を求める民衆の声もまた伝えられています。安倍政権の極右イデオロギーが日本社会を決して代表していないことを、行動をもって示す日本市民の動きが、東アジアの平和を創り出してゆくうえで重要な役割を担っていることは間違いありません。
タグ:日中関係

春、到来 [中国東北・雑記]

ここ長春でも20度前後まで気温の上がる日が続き、桜や桃が一斉に開花しました。長い冬も終わり、ようやく春本番です。
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日本の「桜前線」はまだ東北地方南部あたりらしいですね。津軽海峡を越えるのは来月はじめの予想とか。中国東北は冬は猛烈に寒いですが、春が来るのは比較的早く、あっという間に気温がぐんぐんと上昇してゆきます。

長春だより

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