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中国北方の冬の風物詩「冰糖葫蘆」(ビンタンフールー) [中国東北・雑記]

中国北方の冬の風物詩、「冰糖葫蘆」(ビンタンフールー)。真っ赤な山査子(さんざし)を串に刺し、凍らせた水飴でくるんだ、冬季限定の伝統的な菓子です。12世紀、南宋の光宗皇帝が妃の病を治すために食べさせたという伝説のある冰糖葫蘆は、庶民の間でも古くから親しまれてきました。現代でも中国北方の多くの人は、子どもの頃の甘酸っぱい思い出が冰糖葫蘆と結びついているそうです。

冰糖葫蘆づくりは農閑期の農民たちの大事な副業になっています。冬になると、長春の街角のあちこちに、寒風吹きすさぶ中、自転車で冰糖葫蘆を売り歩く行商人の姿が見られます。酸っぱさの中に甘味を感じるこの串の中には、今の中国に生きる民衆のさまざまな思いが詰まっているのでしょう。
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長春だより

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