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安倍首相の靖国参拝と中国メディア [日中関係]

ちょうど今、中国のテレビニュースのトップで、安倍晋三首相の靖国参拝の報道が流れている。

「まさか」と「やはり」。二つの言葉が口に出る。

国家安全保障会議(NSC)設置、秘密保護法成立、新防衛大綱・中期防決定、武器輸出三原則の踏み越え・・・今月に入って安倍政権が立て続けに行った強権的政策の一つひとつが、中国でも報道されている。そのたび繰り返し、安倍政権の好戦的な性格とその危険性に対して注意が喚起されている。

そして極め付けが、今回の靖国参拝だ。自民党の閣僚さえ、参拝を強行しようとする安倍に慎重を求めたというが、当然だ。東アジアの海はいっそう波風が荒立つだろう。

安倍首相の靖国参拝には、日本の右翼勢力だけでなく、中国の軍部の強硬派も小躍りしているにちがいない。日本の軍国主義化が証明された、我々もすべからくこれに対抗し相応の措置を取らねばない、と。

東アジアの政治指導者たちの弄ぶパワーゲームは、ますます危険さを増している。各国とも非生産的な軍事に血税を注ぎ込む一方、民生はないがしろにされている。支配層の火遊びの犠牲になるのは結局、民衆だ。

長春だより

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